9月25日、ワークショップ:「NPO/NGOと企業間のパートナーシップによるCSV~The Power of CSV Partnerships~」開催

イベント
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おかげさまで盛況のうち終了いたしました。
ご参加いただいた皆さま、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。

イベントレポート

2015年9月25日(金)、ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、Mercy Corps、J.P. Morgan 、FSG(※1)、SVI(※2)加盟コンサル会社3社から成る主催グループの一員として、NPO/NGOと企業がともにCreating Shared Value(CSV)の可能性を模索し、緊急人道支援を含む社会的課題への取り組みにおける新しいコラボレーションを目指して、ワークショップを開催しました。当日は雨にも関わらず、NPO/NGO、企業双方からそれぞれ30団体近くが参加され、講演、パネル、グループワーク、レセプションを通じて、終日、活発な意見交換が行われました。

講演やCSVについての概要説明に対しては、全般的に「今回改めてCSVについて理解が深まった」という反応が多く見られ、参加者にとって包括的且つ体系的にCSVを理解できる場になりました。

続くパネルディスカッションでは、㈱リコーがインドでの教育サービス事業展開に向けて、途上国の子ども達の教育問題に知見のあるセーブ・ザ・チルドレンとコラボレーションしている事例、気仙沼信用金庫が、東日本大震災からの復興に向けて、小規模事業者の再開・雇用、新規事業創業を支援するために、マイクロファイナンスの知見を持つプラネットファイナンスとコラボレーションしている事例が紹介され、「具体例の紹介は説得力があってよかった」と好評を得ました。今後、この2組の事例に続くCSVの良いサンプルが続々と現れ、この類の講演やワークショップで多様な事例が紹介される日を主催グループ一同期待するとともに、本ワークショップがその日に向けての大きな1歩として参加者に認識されたことを確信できました。

今回「最も良かった・役に立った」との声が多かったのは4つのテーマにわかれて行われた課題別グループワークでした。それぞれのテーマについてNPO/NGOと企業が混ざって意見交換やアイデア出しを行い、白熱する時間になりました。単なる交流ではなく、具体的な事例に沿って見解を交わすことで、将来的な実際の連携のイメージやシミュレーションが行えたことは各参加者にとって大きな収穫となったようです。

今後について、「引き続き開催してほしい」という続編開催に対するご希望、「この後のフォローが重要」「(企業においては)CSR関係部署だけでなく他部署関係者も参加するとより良い」といったご意見を参加者から実に多くいただきました。JPFは、これを、皆さまの中における、協働やパートナーシップに対するさらなる意欲の萌芽と捉え、その芽を絶やさないような仕掛けや取り組みが行えないか、積極的に検討を続けてまいります。

内容

1.はじめに <挨拶・スピーチ>
・(特活)ジャパン・プラットフォーム
・Mercy Corps
・J.P. Morgan

2.CSV概要説明/CSVに関する質疑応

3.企業・NGOによるCSVパートナーシップ <パネルディスカッション>
・(株)リコー&(公社)セーブ・ザ・チルドレン
・気仙沼信用金庫& (特活)プラネット ファイナンスジャパン

4.課題別グループワーク
・雇用、市場の創出
・生命と健康を維持できる生活、健全なビジネスの創出
・気候変動、環境の変化をCSVで解決する
・危機を機会にする

5.企業とNGOに分かれてのグループディスカッション

6.まとめ

レセプション

※1)FSG
ハーバード大学教授のマイケル・ポーター氏とマーク・クラマー氏によって共同設立され、世界でCSVを推進する非営利コンサルティングファーム。

※2)SVI
「Shared Value Initiative」。FSGが中心となって組織化しているCSV/シェアード・バリューを推進するコミュニティ。

イベント概要

ジャパン・プラットフォーム(JPF)では、来る9月25日(金)にワークショップ:「NPG/NGOと企業間のパートナーシップによるCSV ~The Power of CSV Partnerships~」を開催します。

本ワークショップは、NPO/NGOと企業がともにCreating Shared Value(CSV)の可能性を模索し、緊急人道支援を含んだ社会的課題への取り組みにおいて、新しいコラボレーションに通じる扉を開くことを目指して開催されるものです。開催パートナーは(下記参照)、CSVを「企業のコアビジネスと関連する社会問題に取り組むことで、ビジネスに新たな価値を生み出す経営戦略」と定義しています。CSVは、CSRの一部ではあるものの、社会的課題を解決しながらビジネスの価値を創造する点において、フィランソロピーなどの伝統的な企業の社会課題への取り組みとは区別されています。

社会課題の解決を大義として活動しているNGO/NPOが、支援のプロフェッショナルとして現場で培った経験、知見、ネットワークなどのさまざまなリソースは、社会課題への取り組みにおいて非常に重要な要素となります。一方、企業においても、社会的責任を果たすための努力が進められているのは既知の事実ですが、日々競争が激化する世界経済のなかで更なる発展のためしのぎを削っており、企業を取り巻く環境が大きく変化しているのもまた事実です。そのようななか、企業がコアビジネスと関連する社会課題を紐解いていくことにより、新たなビジネスの価値や市場を創造していくCSVという新しい取り組みが昨今注目されています。そこでJPFは、NGO/NPOと企業が持ち得る貴重なリソースを活かし合って、新たな共通価値を創り出していくCSVの可能性を模索し、さらにはNGO/NPOと企業のより効果的なCSVの実現可能性を高めることを目的に本ワークショップを開催します。

ワークショップ概要

開催日 2015年9月25日(金)
時間 9:30~18:00 (9:00受付開始)
会場 千代田区丸の内2丁目7番3号東京ビルディング、J.P.モルガン本社
言語 日本語・英語(同時通訳あり)
開催パートナー ジャパン・プラットフォーム
Mercy Corps
FSG
クレアン
イースクエア
エンゲージメント・ファースト
J.P. Morgan

※ハーバード大学教授のマイケル・ポーター氏によって設立され世界でCSVを推進するコンサルタント会社である「FSG」の経験豊富なファシリテーションのもとで、さまざまな可能性を探っていきます。

プログラム

  • CSVの概要説明
  • 企業&NGOパネルディスカッション
  • 世界の事例紹介&グループワーク
  • 企業とNGOに分かれたグループワーク
  • 組織的に取り組むための必要事項(準備)

※一部内容変更となる場合があります。

本件に関するお問い合わせ先

特定非営利活動法人(認定NPO法人)ジャパン・プラットフォーム

NGO能力強化研修プログラム担当:鈴木、谷口
E-mail:training@japanplatform.org
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-6- 麹町GN安田ビル 4F
TEL:03-6261-4751(事業部直通)
代表:03-6261-4750
FAX:03-6261-4753

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