お知らせ 2021年05月24日
日本語版 『PSEAH性的搾取・虐待およびハラスメントからの保護 実践ハンドブック』が完成しました
国際協力分野において、支援する側による性的搾取や性的虐待から、支援をされる側の人々を守るための取り組みである、「性的搾取・暴力・ハラスメントからの保護(PSEAH:Protection from Sexual Exploitation, Abuse and Harassment)」。
近年、世界の開発・人道支援の現場では、PSEAHへの対応および防止のために、様々な取り組みが推進されています。
日本でもPSEAHの取組みを早急に進めるため、2019年に国際協力NGOセンター(JANIC)にPSEAHワーキング・グループが設置され、JPFもメンバーとして活動してきました。
この度、ワーキング・グループが作成協力した日本語版 『PSEAH性的搾取・虐待およびハラスメントからの保護 実践ハンドブック』が完成しました。国際ネットワークのCHS Allianceの発行する英語版『PSEAH Implementation Quick Reference Handbook』を和訳し、日本の事例や補足も加えられています。
PSEAHに関わる問題は海外の支援現場だけでなく、日本国内の災害支援の現場においても課題であり、国内での周知が求められています。本書は、海外・国内で活動するあらゆる支援団体・組織がPSEAHの方針を持ち、日々どのように実践していけばよいかを学べるハンドブックとなっています。ぜひご一読ください。
日本語版 『PSEAH性的搾取・虐待およびハラスメントからの保護 実践ハンドブック』(PDF)
https://www.japanplatform.org/PSEAH/lib/data/PSEAH-WG/PSEAH-Handbook.pdf
目次(クリックすると該当ページに飛びます)
P2 『PSEAH性的搾取・虐待・ハラスメントからの保護 実践ハンドブック』発刊によせて
P3 寄稿『日本の災害支援現場で起きた性的搾取・暴力・ハラスメント』田中雅子(上智大学)
P4 用語集
P13 PSEAHハンドブックの概要
P15 PSEAH方針の策定と実施およびその手順
P22 PSEAH担当者の任命
P26 職員、ボランティア、その他関係者によるPSEAHへの理解とその必須条件に則った行動の徹底
P30 危機の影響を受けたコミュニティと人々の参加
P34 提携・協力団体、調達業者、契約業者と共に実施するPSEAHの必須条件
P38 安全な支援プログラムとプロジェクトの策定
P42 職場における性的不正行為
P44 地域に根差した苦情対応メカニズムの策定と実施
P49 SEAHの報告への対応
PSEAHワーキング・グループの過去イベント
(「令和2年度外務省NGO研究会」事業)
- 2020年9月30日開催「令和2年度外務省NGO研究会 PSEAHオンライン・シンポジウム 性的搾取・暴力のない世界を目指して~それぞれの予防と対策への取り組み~」
- 2021年2月14日開催『課題解決の先へ HAPIC2021』におけるセッション「支援現場での性暴力/被害~PSEAH取り組みの最前線~」
PSEAHワーキング・グループについて
概要や主な参加組織などについてはこちらをご覧ください。
https://www.janic.org/workinggroup/61/