「能登豪雨1ヵ月:現地からの報告」アーカイブ配信中
ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、7月5日から西日本の広範囲における記録的な豪雨の深刻な被害に対し、被災地における支援開始を決定しました。あわせて、支援金の募集を開始しました。
皆さまのご支援をお待ちしております。
<概況>
JPF緊急初動調査※1チームは、本日8日に現地入りし、現地状況を把握しニーズに応じた今後の対応のために調査中です。JPFは、各方面や、現地で調査中のJPF加盟NGOと連携しながら、ニーズに沿った緊急支援内容を迅速に実施していきます。
94人死亡、3人重体、56人不明※2、引き続き土砂災害の危険度が高い地域もあります※3。
今後の状況につきましては、本JPFウェブサイト、Facebookでご報告いたします。
※1:緊急初動調査の費用は、平時からの備え金である「一般寄付」から拠出しています。
今後起こりうる国内災害への備えのための資金にご賛同いただける方は、以下の方法でご支援ください。
※2:NHK報道による(7月9日8時52分) ※3:消防庁災害対策本部
(7月9日6時30分)
期間 |
2018年10月9日~2023年3月31日 |
---|---|
予算 |
6億円(民間資金) |
場所 | 被災地(近畿、中国、四国、九州など) ※2022年プログラムは岡山県、広島県の被災地域 |
共に本プロジェクトを進めている箭田地区まちづくり推進協議会の上田さん ©PBV
5年前、七夕の日に二階まで水につかった我が家を見て「あーあ、どうなるのかな?」とそれ以上は何も考えられなかった。3日後、水が引いた無惨な姿を見て解体建て直しを決めた。高齢化が進んだ地域では人力で復旧作業をするには限度があり、PBVの支援でボランティアが重機を使って短時間で片付けてくれて、どれほど有難いかを身をもって知ることになった。(PBV事業より)
2018年10月16日更新
JPFは、被災地のフェーズ転換のタイミングに合わせて、現在展開中の「西日本豪雨被災者支援2018」を新しい支援方針で実施していきます。
現地では、被災者の生活基盤が、避難所から建設型応急仮設やみなし仮設と呼ばれる民間の借り上げ住宅、自宅等に徐々に移行中です。今後は、緊急の初動対応フェーズから、被災者自身による再建の歩みを本格的に後押しする、地元主体の復旧・復興フェーズへとシフトします。
地元主体の中長期的な復興のため、地域の課題を把握して解決するリソースと地元NPOをつなぐ、連携・調整機能を持つ組織が重要です。地域によっては、それを担うための地元NPOセクターが、人的リソース不足や被災の影響で十分に機能できておらず、人的・資金的サポートのニーズがあります。
今後の課題は、避難所を出て被災した自宅に戻り、一階や敷地を片付けながら2階などで生活をするなどの、在宅避難者への支援です。まだ避難所に残っている人々は、家が全半壊しており今後どこに生活基盤をおくか迷っている方も多く、引き続き支援が必要です。現在、行政や支援関係者でも正確な把握ができておらず、地元NPO等と連携して、柔軟できめ細やかな支援が求められています。
災害に強いネットワーク機能促進を目的に、JPF加盟NGOだけでなく、非加盟団体(地元NPO等)を通じた支援を視野に入れ、地元行政や社協と連携して以下のとおり事業を実施していく中で、地域コミュニティのレジリエンス強化を応援してまいります。
「1.被災地の課題とニーズ」に対応し、上記「2.今後の方針と戦略」を実施していくための費用として、当面1.2億円が不足しています。今後起こりうる大きな災害に備えるためには、自分の住む地域だけでなく、国内の諸地域が災害対応に強くなることが重要です。ぜひ皆さまの引き続きのご支援、ご寄付をお待ちしております。
※1:これまでの支援(初動対応期):
7月5日より西日本で発生した記録的豪雨の深刻な被害に対し、JPFは迅速に情報収集を開始。8日に出動を決定し、当日のうちに、被災状況とニーズを調査するためJPF緊急初動調査チームが現地入りしました。現在までに、JPFによる支援の連携・調整とJPF加盟NGO12団体への助成等により、広島県、岡山県、愛媛県、福岡県、佐賀県において、心のケア、障がい者支援、母子支援、子ども支援、医療支援、衛生環境整備、避難所運営支援、災害ボランティアセンター運営支援、支援調整、物資配布などの支援プログラムを実施してきています。活動の詳細は、JPFウエブサイトで更新中。
https://www.japanplatform.org/programs/westernjapan-disaster2018/
※2:企業・団体寄付金:548,137,915円、個人寄付金:36,181,455円
事務管理費(企業からのご寄付の10%、個人からのご寄付の15%)を差し引いた残額
※プレスリリース(10月16日発行)「JPF「西日本豪雨被災者支援」新フェーズの方針と戦略:地元主体の、災害に強いネットワーク機能促進【寄付募集】~地元NPO・中間支援組織の人材育成・基盤強化、孤立しやすい避難者への支援~」
2018年7月19日、2018年8月28日更新 ※「更新情報」8月14日参照
2018年7月5日から西日本の広範囲で記録的な豪雨が続き、広島県や岡山県、愛媛県など13府県で甚大な被害が発生した。JPFは7月8日にプログラム立ち上げを決定し、7月16日時点で5団体が調査及び支援事業を広島県、岡山県、愛媛県、福岡県、佐賀県で実施中である。関心表明団体及び自己資金で調査・支援活動を実施中の団体は23団体。
現時点では、広島県、愛媛県、岡山県の3県が最も被災が大きいことが分かってきたが、各地域の支援ニーズは地域ごとに異なっており、全体の支援調整などは始まったばかりである。また、各地域での物資支援はおよそ十分に足りているという地域がある一方で、一部の地域では物資等のニーズが報告されている。また、特に要介護者への支援は公的な支援が届いておらず、民間での支援が期待されている。
今後、避難所からみなし仮設や仮設住宅への移行にあたっての支援が想定され、特にみなし仮設にいる被災者など把握が難しい方々へのアクセスが課題になると見込まれている。こうした状況を踏まえ、西日本豪雨被災者支援の対応方針を策定し、支援規模を拡大して対応したい。
13府県の被災地域
ただし、2018年8月ごろまでに、現地の状況を踏まえ、対応期間については見直しを行う。
6億円(民間資金)
※寄付金の集まり具合によって、適宜増額を検討する。
支援分野:避難所運営支援、災害ボランティアセンター運営支援、物資配布、在宅避難者/仮設住宅入居者支援、衛生環境整備、医療支援、子ども支援、母子支援、障がい者支援、心のケア、地域コミュニティ再生支援、支援調整、現地支援者ネットワーク強化等
団体名 | 活動地 | 現在の活動/今後の計画 | |
---|---|---|---|
1 | AAR Japan[難民を助ける会](AAR) | 愛媛・岡山 | 福祉施設の調査、物資配布。今後は什器供与や修繕を検討。 |
2 | ADRA Japan(ADRA) | 広島 | 避難所・老健施設で物資配布。今後は地元主体の支援にシフト。 |
3 | BHNテレコム支援協議会(BHN) | 愛媛・岡山・広島 | 避難所・仮設住宅でのICT環境整備を通したコミュニティ再生支援。 |
4 | CWS Japan(CWS) | 岡山 | 現地調査、情報収集中。 |
5 | グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP) | 愛媛・岡山・広島 | 災害VC運営支援、資材供与。 |
6 | 災害人道医療支援会(HuMA) | 岡山 | 真備町の薗小学校にて医療支援。 |
7 | 難民支援協会(JAR) | 広島 | 在住外国人、難民のサポート。 |
8 | ジャパンハート(JH) | 愛媛 | 現地で医療ニーズ調査、情報収集中。 |
9 | 日本イスラエイド・サポート・プログラム(JISP) | 岡山 | 現地調査、情報収集中。 |
10 | ジョイセフ(JOICFP) | ― | 母子支援ニーズ調査、情報収集中。 |
11 | メドゥサン・デュ・モンド ジャポン(MdM) | ― | 関心表明。 |
12 | 日本国際民間協力会(NICCO) | 岡山 | ペストコントロール、衛生環境整備。 |
13 | オペレーション・ブレッシング・ジャパン(OBJ) | 岡山 | 現地調査、情報収集中。 |
14 | パルシック(PARCIC) | 愛媛 | 現地調査、高齢者宅への物資配布。情報収集中。 |
15 | ピースボート災害ボランティアセンター(PBV) | 愛媛・岡山・広島 | 現地調査、避難所運営・災害VC運営支援。 |
16 | プラン・インターナショナル(PLAN) | 愛媛 | 現地調査、CFS運営。 |
17 | ピースウィンズ・ジャパン(PWJ) | 岡山・広島 | 避難所運営支援、物資配布、医療支援、在宅・自主避難者調査等。 |
18 | SEEDS Asia(SEEDS) | 兵庫 | 現地調査、情報収集中。 |
19 | セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ) | 岡山 | 現地調査、こどもひろば実施。 |
20 | セカンドハーベスト・ジャパン(SHJ) | 広島 | 三原市の要請により、食品・飲料提供。 |
21 | シャンティ国際ボランティア会(SVA) | 愛媛・岡山・広島 | 現地調査、情報収集中。 |
22 | ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ) | 岡山・広島 | 現地調査、情報収集中。こどもひろばの週末サポート。 |
23 | 遠野まごころねっと(TMN) | 岡山・広島 | 現地調査、情報収集中。 |
この度の西日本豪雨による被災者を支援するため、企業様から支援金のお申し出をいただきました。ご支援をお申し出くださった企業様は下記のとおりです。
深く感謝申し上げますとともに、ご提供頂いた支援金を、ジャパン・プラットフォームとして責任をもって、支援を必要としている方々のために適切かつ有効に活用してまいります。
ご寄付お申し出いただいた企業・団体の皆さま一覧
NGOスタッフの渡航協力・支援物資輸送のご協力をいただいています
被災地の皆様主導の復興に向け、クラレ財団様からご寄付をいただきました。
2018年12月、一般財団法人クラレ財団様から、西日本豪雨被災者支援へのご寄付を賜りました。
クラレ財団様は、「自然災害の直後は様々な形で被災地に外部から資金が寄せられる一方で、被災地の方々が自立的に復興を支えていくという重要なフェーズに資金が不足しがちになるのではないか」という認識に基づき、そのフェーズで独自の取り組みを行うという方針を持っておられます。
この度のご寄付は、その方針に照らしてジャパン・プラットフォーム(JPF)の西日本豪雨被災者支援の趣旨に賛同をいただき、決定下さったものです。
JPFは、昨年10月に、今後の西日本豪雨被災者支援プログラムにおいて、被災地の皆様自身による再建の歩みを本格的に後押しするための活動として、①地元NPOの中核となる「地元中間支援組織の支援」、および②JPF/加盟NGOと地元NPOや行政が連携して行う「孤立しやすい避難者の支援」に取り組むことを決め、その点を認めていただきました。
災害後は、外部から緊急支援を提供するだけではなく、被災地の皆様自身が主導する復興をどうサポートするかもとても重要であり、JPFも支援活動に際して心掛けています。
今後もクラレ財団様と、想いを共有するパートナーとして、国内外を問わず、より被災地のためになる支援活動に向けて連携を深められれば幸いです。
現地に行けない方も被災地支援! 店頭募金箱と専用アバターアイテム購入金全額寄付でご支援いただいています。
カラオケ店舗等を運営する株式会社スタンダードは、全国のJOYSOUND直営店のほか、ネットカフェ(ゆう遊空間、NET-CUBE)、しゃぶしゃぶ すきやき 個室
ダイニング天空や、和食ダイニング若月などの飲食店レジカウンターで、JPFを寄付先とする募金箱を設置くださっています。
また「JOYSOUND」を運営する株式会社エクシングでは、「うたスキ」サービス内で支援のために作られた専用のアバターアイテムの購入を通じて、全国どこにいても被災地への支援が可能です。
アイテム購入による収益は全額、JPFの西日本豪雨被災者支援事業に寄付されます。
https://www.joysound.com/web/s/avatar/shop/donations
水道復旧による需要が高まった高圧洗浄機の無償提供をいただきました
西日本豪雨被災者支援にあたり、田辺三菱製薬株式会社より高圧洗浄機をご提供いただきました。高圧洗浄機は、愛媛県宇和島市で支援活動を行いJPF現地調査チームにも協力いただいている、NPOうわじまグランマへ届けられました。
うわじまグランマは、住民や他のNPOの方々へ、浸水した建物等の洗浄のために高圧洗浄機を貸し出していましたが、8月初旬の水道復旧による需要の高まりに備えて増台を必要としていました。そこで、災害発生数日後から物資提供等による協力の意思表示をいただいていた同社にJPFより相談したところ、同日中に必要台数全ての提供を決定いただき、大変迅速に購入・直送してくださいました。
おかげさまで、被災地のニーズにタイムリーに応えることができました。その後現地より、泥が容易に取れて役立っている旨の感想もいただいています。
被災した蔵のお酒の売上をワンコインで提供し、全額寄付してくださいます。
いつもジャパン・プラットフォーム(JPF)を応援してくれている、茅場町の美味しい小料理屋「田乃じ」のママさんは、豪雨で被災した蔵のお酒の売上をワンコインで提供し、そのまま「西日本豪雨被災者支援」に寄付してくださいます(熊本地震の際も、同じように支援をしてくださいました)。
温かいお心遣いに心より感謝申し上げます!皆様のお気持ちは、JPFが責任をもって大切に支援活動に活用させて頂きます。「田乃じ」(中央区新川1-6-7TYビル1階
tel.03-6280-3061)
地下鉄茅場町駅から徒歩5分。
お母様と田尻ママの母娘お二人の名コンビで、大変美味しい手料理とお酒が楽しめ、明るく笑いの絶えない家族的なお店です。
昨年11月には開店5周年で、「八仙酒造」の駒井専務さんのご尽力により、採れたての大間のマグロの解体ショー付きの豪華パーティも開催するなどアットホームなお店です。
NGOスタッフの渡航協力をいただいています
浸水した建物や農業機材の洗浄作業に役立つ、高圧洗浄機をご提供いただきました。
西日本豪雨被災者支援にあたり、ボッシュ株式会社より高圧洗浄機をご提供いただきました。
これは、同社より、自社の製品が被災者支援に役立つのではないかとジャパン・プラットフォーム(JPF)にご相談をいただき、JPF現地調査チームや加盟NGOに確認したところ、ニーズがとても高いとの声があったため、ご提供いただくに至ったものです。
JPF加盟NGOのアドラ・ジャパン(ADRA)、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)、わかちあいプロジェクト(WP)、およびJPF現地調査チームが調整した愛媛県のNPOうわじまグランマが受け取り、例えば浸水した建物や農業関連資材の洗浄等に活用しています。
うわじまグランマからは、「雑巾で拭いていくというのはとても大変なので、こういう機械を使ってなるべく早く綺麗に出来るのは嬉しいです」との声がありました。
また同時に、資機材による支援のみならず人的協力もお申し出いただき、JPF事務局でも今回の災害支援に伴う事務作業が追い付いていないとお伝えしたところ、1週間の社員ボランティアによるご支援も快諾くださいました。
自社としての被災者支援の方法を考えてのお申し出は大変ありがたいものでした。
支援の情報共有会議でニーズがあがった、清掃作業用の高圧洗浄機をご提供いただきました。
西日本豪雨被災者支援にあたり、株式会社LIIXILビバより高圧洗浄機をご提供いただきました。
広域で被害が出た本災害に対して、支援に当たる官民の諸機関が広く課題を共有し解決策を検討する全国情報共有が開催され、JPFも参加しています。
その場において、被害の大きかった広島・岡山・愛媛各県の災害ボランティアセンターで高圧洗浄機が必要という課題が出され、JPFを含む各参加者が調達を試みることになりました。
JPFでは、災害発生数日後から物資提供等による協力の意思表示をいただいていた同社様に相談。すぐにご検討いただき、翌日には必要台数全ての提供を決定くださいました。
3県の社会福祉協議会が受け取り、災害ボランティアセンターで活用されています。
おかげさまで、被災地の支援ニーズに迅速に応えることができました。
現地に行けない方も被災地支援!無印良品の店頭募金箱と募金券でご支援いただいています。
現在、無印良品の店頭にJPFによる西日本豪雨災害支援の募金箱を置いていただいています。
お預かりした募金は、JPFが責任をもって加盟NGOによる西日本豪雨被災者支援活動のために活用させていただきます。
お買い物の際に募金へのご協力をお願いいたします。
2018年10月1日まで、無印良品で有名な株式会社
良品計画様が、平成30年7月豪雨で被災された方々への支援のために募金券を発行しています。募金券を通じて頂いた募金は、JPFの「西日本豪雨被災者支援」のために活用させて頂きます。支援を届けるJPF/加盟NGOへのご協力、ありがとうございます。
https://www.muji.net/store/cmdty/donation/0299670000000
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