ユニクロ、ジャパン・プラットフォームを通じて、 能登半島の地震・豪雨で被災された方々にヒートテックを寄贈
本プログラムにおける支援活動は終了いたしました。
ご寄付などによるご支援を賜り、誠にありがとうございました。
枯れたトウモロコシ畑
ロマハシャの子どもを家長とする世帯の台所。食糧の備蓄が全く無い状況
南部アフリカでは、過去10年以上にわたり干ばつ状態が続いています。その中でも特にスワジランド(現エスワティニ)では、過去15年の中で最も厳しい干ばつによる被害を受けました。今回の干ばつでは、2006年と2007年の農耕期(9月から11月)に雨が降らず、多くのメイズ(トウモロコシ)が立ち枯れました。さらに、通常干ばつの被害を比較的受けにくい穀倉地帯においても、降水量が平年と比較して極端に少なく、同国は全国的な食糧不足に陥りました。そのため、2007年7月に国連から国連緊急アピールが出され、食糧・農業に加え、早期復興、保健、栄養、保護、水と衛生セクターでの支援の必要性が訴えられました。 レソトにおいても2007年7月に干ばつに関する国連緊急アピールが発出され、農業、初期復興、食糧、栄養、プロテクション※1、水と衛生分野などで約1,900万ドルが、ジンバブエにおいても国連緊急アピールが発出されました。
2007年にスワジランドにおいて41万人(人口の3分の1)の被災者を生み出した深刻な干ばつ被害に関し、ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)と難民支援協会(JAR)から出動趣意書が提出され、出動が決定しました。さらに、人道支援ニーズの調査を行うと共に実際の事業の準備を行うためWVJとJARが初動調査を実施し、また現地におけるジャパン・プラットフォーム(JPF)としての情報発信や関係機関との調整のためJPF事務局も初動調査を実施しました。
初動調査の結果を受け、スワジランドの干ばつ被害は深刻な食糧不足及び水不足を引き起こし、その被害はスワジランドの「穀倉地帯」にまでも拡大していることが明らかになりました。また、地方に住む貧困層に大きなしわ寄せがいき、中でも子どもを家長とする世帯では毎日の食事にも事欠く状態でした。そしてこれらの被害は南部アフリカに広くもたらされていることもわかりました。これらの状況を受けてJPFは、スワジランドに加え、10月にレソト、ジンバブエ等に支援を広げることを決定しました。
WVJは、初動調査の結果を受けて、スワジランドでコミュニティの干ばつに対する免疫力を高めることを目的に給水施設の設置や小規模食糧生産事業を実施しました。また、レソトではケア・インターナショナル ジャパン(CARE)により家庭菜園支援事業及び栄養改善研修事業が行われています。
これまで3団体により5事業、計104,517,398円の支援が行われています。
※プロテクションとは、個々人の権利が国際的に確立している条約(人権、人道及び難民方)の文言および精神にのっとって十分に保護されるよう確保することを指向する全ての活動。あらゆる人権および人道機関はこれらの活動を偏りなく、また人種、国籍、言語及びジェンダーに関わらず行わなくてはならない。(『プロテクション・フィールドガイド』外務省NGO研究会「人間の安全保障におけるプロテクション」参加NGO一同、4頁。)
今、知って欲しいJPF最新のお知らせ