サイクロン・モカ被災者支援

2024.10更新

緊急人道支援組織ジャパン・プラットフォーム（JPF）は、2023年5月にミャンマー北西部を襲ったサイクロン「モカ」による甚大な被害を受け、支援プログラムを開始することを決定しました。

サイクロン「モカ」は5月14日、ミャンマーのラカイン州沿岸部に上陸し、その後、勢力を維持しながら北西地域へと進みました。最大風速が時速250キロに達し、ミャンマー史上最も大きなサイクロンの一つとなりました^※1。各地で大雨と強風を記録し、低平地のラカイン州では洪水被害が発生^※2、州都のシットウェでは3.6メートルの深さまで水位が達し多くの負傷者が出ました^※3。

OCHAによれば、サイクロンが通過した地域に540万人がおり、そのうち320万人が脆弱な状況に置かれ、緊急支援を必要としています^※4。

2021年のミャンマー人道危機以降、もともと弱い立場に置かれた国内避難民が、サイクロン・モカによってさらなる人道危機に直面し一層の支援が急務な状況です。

JPFは、5月19日、加盟NGOによる緊急初動調査を実施。被災者の最低限の生活基準を維持し、生活環境を整えるため、これまでに、食料や生活必需品の緊急支援のほか、水衛生、仮設住宅の支援を実施しました。

※1 OCHA. Cyclone Mocha Flash Appeal Myanmar. 23 May 2023
※2 OCHA. Myanmar: Cyclone Mocha-Flash Update#5. 16 May 2023
※3 The Guardian. Cyclone Mocha: three dead and 700 injured as storm pounds Myanmar. 15 May 2023
※4 OCHA. Myanmar: Cyclone Mocha-Flash Update#5. 16 May 2023