バングラデシュ東部水害被災者支援

ジャパン・プラットフォーム（JPF）は、豪雨やインド上流からの放水により大規模な水害が発生しているバングラデシュ東部の被災者支援のため、2024年9月2日、プログラムを立ち上げて緊急支援を実施することを決定しました。

• 本年8月20日からの豪雨やインド上流からの放水により、フェニ県など複数の地区で大規模な水害が発生しています^※1。同国北東部と南東部で約580万人が被災し、100万人以上が洪水で遮断されたコミュニティにいます。50万人以上が3,400以上の避難所に避難しています^※2。
  洪水により7,000校以上の学校が閉鎖されています。避難と過密な一時避難所により女性や女児の保護への懸念が高まっています。また、被災地域全域で水・衛生・施設が浸水しており、水系感染症も懸念されています^※2。
  国連の常駐調整官は、災害管理援助省に、国際社会による援助提供が可能との公式書簡を送っており^※3、バングラデシュ暫定政府は、被災規模の詳細な調査後に、支援資金要請を出す予定です^※4。
• JPFは、8月28日、加盟NGOグッドネーバーズ・ジャパン（GNJP）による緊急支援＆現地ニーズ調査を決定し、実施中です。GNJPは、本災害前より同国の防災プロジェクトを実施しており同国の防災に係る知見を有しているほか、JPF事業として現地における緊急支援の経験があります。また、GNJPの現地提携団体であるグッドネーバーズ・バングラデシュは、現地の人脈や土地勘も有しています。
  現地調査からは、家屋の水没、家畜や家財の流出、農村部における電気の遮断、井戸汚染による飲料水不足などの課題のほか、継続的な食料や物資配布のニーズ、医療ニーズの高さなどが報告されています。また、農業による収穫が見込めないなど中長期的な課題もあります。

JPFは、緊急支援＆現地ニーズ調査をもとに、これまでの支援経験やノウハウをいかし、現地提携団体、関係機関や加盟NGOと連携して必要とされる支援を迅速に届けてまいります。

※1: Start Network, Flooding in Eastern Bangladesh (Feni, Comilla, Noakhali, Habiganj, Moulvibazar, Khagracchari and Rangamati), Briefing Note, 24 Aug 2024
※2: UNCT Bangladesh: Eastern Flash Floods 2024 Situation Report No. 02, 30 Aug 2024
※3: UNCT Bangladesh, Bangladesh: Eastern Flash Floods Situation Report No. 01, 25 Aug 2024
※4: Dhaka tribune, Chief Adviser: Flood control highest priority at the moment, 24 Aug 2024