若者960人の未来への扉を開く「識字教育プログラム」:後編

活動レポート

プラン・インターナショナル(PLAN)

若者960人の未来への扉を開く「識字教育プログラム」:後編

ミャンマー避難民人道支援

識字教育プログラムで学習するヌールさん/コックスバザール/2025.01 ©PLAN

15歳から24歳のミャンマー避難民※1を対象にした識字教育プログラムが、2024年12月にスタートしました(若者960人の未来への扉を開く「識字教育プログラム」:前編)。
実施するのは、ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのプラン・インターナショナル(PLAN)です。

現在、960人の若者が読み書きと計算力の習得を目指して学習に励んでいます。今回は、彼らの意気込み、ご家族の声、そして授業を担当するファシリテーターのコメントをご紹介します。


最後の授業まで学び続けられることを願っています(ヌールさん、16歳、学習者)

ヌールさん/コックスバザール/2025.01 ©PLAN

女性の私が識字クラスに通うことを受け入れられず、両親は参加を許してくれませんでした。ですが、担任で女性ファシリテーターのムルシダ先生が両親を根気強く説得してくれたことで、最終的に参加できるようになりました。

学ぶ機会を手にすることができて、私はとても幸運です。現在、識字クラスで読み書きの学習に励んでいます。このまま最後の授業まで学び続けられることを願っています。

今こそ学ぶ時です(シラジュルさん、19歳、学習者)

シラジュルさん/コックスバザール/2025.01 ©PLAN

少し前まで、ぼくはあてもなくキャンプ内をふらふらして時間をつぶすのが日課でした。することが何もないからです。でも今は、識字教育プログラムで学ぶことができます。ぼくにとって素晴らしい機会であり、休まず授業に出席しています。

プログラムが終わるころ、ぼくは読み書きができるようになっているでしょう。先生(ファシリテーター)はとても親切で、いつでも手を差し伸べてくれます。

学びの機会は、保護者にとって大きな喜びです(サビールさん、47歳、学習者の父親)

サビールさん/コックスバザール/2025.01 ©PLAN

子どもたちが人生に役立つ学びの機会を得ることは、私たち保護者にとって大きな喜びです。娘が選考試験を受けることになり、私はコミュニティ会合に参加して、プロジェクトの内容や目的を理解しました。

英語とミャンマー語の識字プログラムは、避難民キャンプで暮らす若者たちにとって非常に有益です。さらに課外活動は、彼らの身体と精神の成長を促す上で重要な役割を果たすでしょう。プロジェクトの成功を心から祈っています。

プロジェクトに参加でき、晴れ晴れとした気持ちです(モニラさん、23歳、ファシリテーター)

モニラさん/コックスバザール/2025.01 ©PLAN

女性である私をファシリテーターとして選んでくれたJPFプロジェクトに、とても感謝しています。晴れ晴れとした気持ちです。
担当する30人の学習者と一緒に、最善を尽くしていきます。私はファシリテーターとしては新米ですが、プロジェクトのスタッフをはじめ、私たちとほぼ同じ言葉(ベンガル語チッタゴン方言)を話すホストコミュニティ※2出身のファシリテーター指導員や、仲間のファシリテーターがさまざまな形で私を助けてくれます。



本プログラムは、2025年10月まで続きます。若者たちへの識字教育を通して、コミュニティの結びつき、治安の強化も意識した活動に取り組みます。

識字能力等の調査や、本プログラムの詳細については、前編をご覧ください。
若者960人の未来への扉を開く「識字教育プログラム」:前編

※1 民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し、「ロヒンギャ」ではなく「ミャンマー避難民」という表現を使用します。
※2 もともとその地域に住んでいた人々、およびその人たちの生活圏。

 

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