2/26 第2回企業×NGOミートアップ 国内災害時の連携に関する意見交換会 開催のお知らせ
プラン・インターナショナル(PLAN)
参加型の授業で奇数と偶数を学ぶ女性学習者/コックスバザール/2024.06 ©PLAN
女性向け識字クラスの様子/コックスバザール/2024.06 ©PLAN
ファシリテーター向け教材づくり研修の様子/コックスバザール/2024.04 ©PLAN
追加授業で英単語の復習をする前期修了生/コックスバザール/2023.08 ©PLAN
事業終了後の識字プログラムの継続方法について協議する住民と日本人職員/コックスバザール/2024.06 ©PLAN
バングラデシュ南東部コックスバザール県の避難民キャンプに暮らす、約100万のミャンマー避難民※1の5人に1人が、15歳から24歳の若者です。
ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのプラン・インターナショナル(PLAN)が実施した識字能力等の調査※2によると、若者の半数以上に小学校へ通った経験がありませんでした。女性の97%、男性の78%が「日常生活において簡単な読み書きのできない」非識字※3であり、若者の約90%が「現在、何もしていない」ことから、若者が教育をはじめとする支援から取り残されている状況が浮かび上がりました。
「簡単で短い文章を読み、理解できない」ということは、キャンプの掲示内容がわからず食料や物資配布などの支援情報に気付かない、処方された薬品のラベルが読めないなどの困難を引き起こします。また何もすることがなく、ただ生活するだけの日々は、過激派武装組織の勧誘や武器・麻薬の取引、児童婚などのリスクを高めます。教育支援は若者が犯罪や不法行為に巻き込まれる危険性を弱めるだけでなく、キャンプ内外の治安維持にもつながるのです。
プロジェクトが開発した算数ワークブック/コックスバザール/2024.06 ©PLAN
PLANは15歳から24歳の避難民を対象に、英語とミャンマー語の識字教育プログラムを実施し、読み書きと計算力の習得を目指します。また、参加者の中から将来、キャンプで本プログラムを実施できる人材の育成、並びに持続可能な識字教育システムの確立を目的にしています。
2024年11月からPLANは識字クラス32カ所※4の開設準備を進め、12月22日にスタートしました。学習者は筆記試験と面談を経た960人※4です。プログラムが円滑に進むよう、すべての場所でコミュニティ会合を開催し、避難民の意見も積極的に聴取しました。
本プログラムは、2025年10月まで続く予定です。JPF/PLANは若者たちへの識字教育の強化、そして彼ら自身が指導者となってプログラムを継続できる体制づくりに取り組みます。
後編では、本プログラムに参加する若者たちの意気込み、ご家族やファシリテーターのコメントをご紹介します。
女性学習者から改善点をヒアリングをする日本人職員/コックスバザール/2024.06 ©PLAN
※1 民族的背景および避難されている方々の多様性に配慮し、「ロヒンギャ」ではなく「ミャンマー避難民」という表現を使用します。
※2 若者の識字能力等に関する調査。2021年302人(簡易)、2022年678人(本調査)。
※3 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター「用語集」
※4 識字クラス32カ所内訳(JPF助成24カ所、PLAN自己資金8カ所)、学習者960人内訳(JPF助成720人、PLAN自己資金240人)
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