避難民を個別訪問し各課題に対応。命と尊厳を守る支援を

活動レポート

グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)

避難民を個別訪問し各課題に対応。命と尊厳を守る支援を

ウクライナ人道危機2022

現地提携団体TTA(The Tenth of April)ケースワーカーによるインタビューの様子/ウクライナ・ドニプロペトロウスク州クリヴィー・リフ市/2024.09.18 🄫Good Neighbors Japan

  • GNJPの現地提携団体TTA(The Tenth of April)による物資支援の様子/ドニプロペトロウスク州/2024.09 🄫Good Neighboers Japan

  • TTAが過去に開催したPSS(心理社会支援)セッションでのアートセラピーの様子/ウクライナ・ドニプロペトロウスク州/2023.06.16 🄫Good Neighboers Japan

ロシアによるウクライナへの全面侵攻開始から3年が経つ中、今も停戦の見通しは立っていません。戦争が長期化する中、何千人もの民間人が死傷、ウクライナ国内で360万人※1、国外では680万人以上※2が避難生活を送っています。

ウクライナ東部ドニプロペトロウスク州は国内で避難生活を送る人々が多い地域です。ここで、JPF加盟NGOのグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は、ぜい弱世帯を対象にした支援活動を続けています。GNJPは、人々の命と尊厳を守るため、以下の3つの支援による複合的な支援を展開しています。

現金給付
この支援では、特に弱い立場におかれた方々(前線から避難してきた人や暴力を受けた人、子どもや高齢者がいる世帯、障がい者など)をさまざまリスクから守ることを目的としています。給付された現金は、たとえばこのような費用として使われます。
・暴力などの危険から身を守るため安全な場所を確保する費用
・戦争で紛失してしまった、証明書などの書類の再取得にかかる費用
・医療や教育を受けるための費用
都市部はもちろん、村や占領の影響を受けた地域なども、スタッフが個別訪問を通じて支援を必要とする方々を見つけ出し、保護ニーズが高いと判断された人々に支援を行っています。

ケースマネジメントを通した保護
たとえば、戦争で証明書などの書類を紛失し社会サービスを受けられずに困っている方や、交通手段などさまざまな制約のため病院へのアクセスが難しい方など、それぞれのケースに応じた支援を行います。爆撃によりウクライナ全土で停電が頻発しており、厳しい冬の寒さに対応するため、毛布など物資の支援も行っています。単に課題解決するというだけでなく、一人一人の声に耳を傾けるきめ細かい支援は、人々の心の支えにもなっています。

心理社会的支援
長引く戦争によって多くの人々がトラウマを抱えており、ウクライナ全体で1,500万人の精神的健康状態の悪化が懸念される中※3、心のケアも喫緊の課題です。GNJPは、大人、子どもそれぞれを対象としてアート手法などを使ったグループセッションなどを行っています。


JPFは、今後もウクライナの弱い立場におかれた方々一人一人のために支援を届け続けていきます。

※1  Ukraine: Summary of the Humanitarian Needs and Response Plan and the Regional Refugee Response Plan (January 2025) [EN/UK] | OCHA
※2 UNHCR, Ukraine Refugee Situation, Operational Data Portal 
※3 Ukraine Health Cluster: Health Context and Response Update (September 2023), p.6

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