ユニクロ、ジャパン・プラットフォームを通じて、 能登半島の地震・豪雨で被災された方々にヒートテックを寄贈
日本インターナショナル・サポート・プログラム(JISP)
子どもたちの遊具も充実/珠洲市/2024.12.16 ©JPF
イベント参加者で記念撮影の様子。この日は赤ちゃんからお年寄りまで参加/珠洲市/2024.12.16 ©JPF
イベントのチラシ/珠洲市/2024.12.16 ©JPF
JPF加盟NGOの日本インターナショナル・サポート・プログラム(JISP)は、石川県珠洲市で、被災した地域住民の交流拠点を提供する活動を行っています。10月からスタートした事業で、地域の方々が集まりやすいよう、もともと保育所として使われていた施設を活用し、さまざまなイベントを開催しています。JISPが目指すのは、0歳からお年寄りまで世代を超えて集まれる場所です。
◆居場所サロン「ゆっくりしていかしけー」
仮設住宅や在宅避難を続ける方々を対象に食事会やお茶会などを開催しています。被災された住民の方が調理スタッフとして働いています。一人でも多くの方が参加できるよう、チラシ配布や戸別訪問などを通じて徐々に参加者も増えてきました。
9月の水害直後はかなり地域も混乱し、度重なる災害に気持ちが落ち込んでいる方も多くいらっしゃいました。特に高齢の方々は一人で籠りがちになるので、食事をしながら体験を話し合い、気持ちを吐き出せる場所が大切です。
また、小さな子どもたちにとっても、このような施設は欠かせません。この事業では、子どもの遊び場も提供しています。
食事会の様子。お昼時多くの方が集まった/珠洲市/2024.12.16 ©JPF |
◆子どもの遊び場「すずプレーパーク」
子どもたちは災害を経験すると音に敏感になったり親から離れなくなったり、心にストレスを抱えやすくなります。まだ言葉で自分の思いを上手に伝えられない分、例えば震災を経験後に、積み木で家を作って崩す地震ごっこのような遊びを繰り返すなど、遊びながら心を整理させていきます。
小学生のお子さんがいる利用者からは、「仮設住宅は狭いので、ここだと思い切り声が出せてたすかる」などの声もあります。
スペースが限られる仮設住宅では笑い声も遠慮がちになります。「久しぶりによく笑った」とおっしゃる方もいました。
12月は、ホールにクリスマスツリーを設置、子どもたちが思い思いの願いを書いたカードが飾られていています。夜になると、窓枠に飾られたイルミネーションが灯ります。子ども支援専門家として事業に関わる小林さんは、「利用者から夜、仮設からイルミネーションが見えてほっとした、という声など喜んでいただいています。この場所を地域の集まる場として、希望の光につなげたい」と話していました。
JPFと加盟NGOは、度重なる被災にあわれた人々の心が少しでも前向きに生活復興に向かうことができるよう、地域のニーズに根差した支援を続けていきます。
ホールに飾られたクリスマスツリー(左)、夜になるとイルミネーションが光ります/珠洲市/2024.12.16 ©JPF |
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