「能登豪雨1ヵ月:現地からの報告」アーカイブ配信中
ジャパン・プラットフォーム(JPF)
輪島市役所内、PBVの支援調整窓口にて/輪島市/2024.10.05 ©JPF
ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、能登半島で続けている地震被害への支援を水害にまで広げ、これまでに現地で築いたネットワークや加盟NGOの多様な強みを活かした支援を行っています。豪雨から2週間となる10月5日、被災地の様子をお伝えするため、JPFスタッフが現地に入りました。
今回の豪雨で氾濫した川のすぐそばに位置する輪島市の市役所には、加盟NGOのピースボート災害支援センター(PBV)が拠点を置く支援調整窓口があります。当日現場にいたPBVのスタッフKさんによると、川の水位が上がり堤防の高さを越えるまであっという間でした。
PBVでは、避難所の運営支援を行いながら、その開設と受け入れ、水・食料・生活物資の配布、支援調整などを行いながら、長期の支援を見据えた準備も進めています。
「地震で被災した方が入居した仮設住宅が床上浸水してしまいました。掃除や消毒を完了すればなんとか戻ることはできそうですが、また何か起きるのではないかと不安を抱える方は多いです」とKさんは言います。断水が続くエリアもあり、支援している私たちも1月に戻ってしまったような気持ちになることもありますが、被災した方々の生活が少しでも早く再建できるよう、支援活動に取り組んでいます。
輪島市役所内、PBVの支援調整窓口にて/輪島市/2024.10.05 ©JPF
輪島市の小学校を利用した避難所は、仮設住宅などに移る方が増えて役目を終える流れにありましたが、豪雨被害の発生で継続が決まりました。少なくとも年内いっぱいの運営が見込まれていて、6日以降にパーテーションの設置と暖房機器の導入も予定されています。
このほか、避難所運営では、次の取り組み・特徴があります。
・安心して健康的な生活空間になるように、住民の皆さんと一緒に改善しています。
・高齢の方が多いため、毎日の声かけを実施し、食事はあえて食堂でとっていただくなど体を動かす工夫を取り入れています。
・ペットがいる世帯は校舎、いない世帯は体育館と居住空間を分けています。
PBVのスタッフYさんの「いったん、仮設住宅への入居を見送った方が避難所に戻ってきてしまいましたが、ご無事であることを喜び合いました」という言葉に、信頼関係が築かれていることを感じました。被災した方々に寄り添った支援を今後もJPF/PBVは続けていきます。
※輪島市の避難所の運営支援は、JPF助成事業ではありません。
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