「能登豪雨1ヵ月:現地からの報告」アーカイブ配信中
ジェン(JEN)
種子と肥料の配付中に説明を行う、農業専門家と対象農家 ©JEN
リーダー農家を対象とした、農業専門家による現代農法に基づく栽培法の研修 ©JEN
リーダー農家を対象とした、農業専門家による現代農法に基づく栽培法の研修 ©JEN
近年、世界各地で気候変動などの影響によって、水害など自然災害が頻発しています。
パキスタンでも、2022年6月から8月まで続いた前例のない大雨と洪水で、国土の3分の1が浸水する史上最悪レベルの被害が発生し、人命、財産、農業、インフラに大きな打撃を与えました※。
ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOのジェン(JEN)は、JPF「パキスタン水害被災者支援」において、洪水被害の最もひどかったシンド州ダドゥ地区で、被災農家を対象とした安全保障レジリエンス強化事業を実施しました。
この事業の目的は、農業資源の提供、農家の能力開発のほか、関係者とのネットワーク構築を通じて作物生産を回復・強化させることです。これにより、最もぜい弱な立場に置かれた農家の食糧危機状況の改善を目指します。
主な実施内容
農業支援としては、主に洪水に強い複数の作物種子、肥料や殺虫剤、農薬、密閉式種子保存袋などを配布しました。
また研修では、作物栽培に関する多くの知識、経験、スキルを持ち、効率的で現代的な農法や更なる洪水の対処方法を積極的に取り入れている農家をリーダー農家に任命し、他の農家を指導するための7日間の研修を実施しました。
さらに、研修を受けたリーダー農家たちが講師を務め、担当する作物の栽培法、種子の輸送、保管手順に関する研修を他の農家に対し実施しました。それにより、作物多様性と収穫量を増やし、良質な種子を安全に保管し、洪水への耐性も上げることができ、支援事業が終了した後も、作物の持続的な生産に貢献してくことが可能になることを目指しています。
JPFとJENは、コミュニティの人々が主体性をもって自ら再生していけるよう支援をしていきます。
※ OCHA, Revised Pakistan 2022 Floods Response Plan Final Report, 15 Dec 2023, P.4
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