ユニクロ、ジャパン・プラットフォームを通じて、 能登半島の地震・豪雨で被災された方々にヒートテックを寄贈
日本カーシェアリング協会(JCSA)
ジャパン・プラットフォーム(JPF)加盟NGOの日本カーシェアリング協会(JCSA)は、石川県七尾市和倉町に拠点を置き、被災者に乗用車や軽トラックの無償貸出しを行っています。
被災地域において車両の被害は甚大で、大量に出た災害ゴミの運搬や日常の生活用品の買い出しにも、車両が必要な状況です。
乗用車は地震により自家用車が被害に遭った方などに向けたもので、最長2024年7月末まで借りることができます。一方、軽トラックは3日間の貸し出しで、主に自宅の災害ゴミを廃棄場に運んだり、避難所や仮設住宅への移動に使ったりする方が多いです。乗用車はJCSAが七尾市に構えた拠点で、軽トラックは七尾市の拠点のほか輪島市や珠洲市などの4カ所で貸出しを行っています。
三連休初日の2月23日は、朝から12件の貸出しの予約が入っていました。乗用車を借りるために輪島市から来た男性は、輪島朝市周辺の火災で自宅と車が燃えてしまったと言います。新たに車を購入しましたが、納車まで長くかかることからJCSAで車を借りることにしました。男性は仕事にも車が必要なので、とても助かると話していました。
七尾市の男性は、全壊した自宅から災害ゴミを運び出すために軽トラックを借りに来ました。男性は「すでにボランティアによって多くのゴミが運び出されたものの、まだ廃棄できていない物があり、それを廃棄場に運ぶつもりです。軽トラックなしにこうしたゴミは運び出せないので、大変感謝しています」と話していました。
七尾市和倉町の拠点には、何台もの貸出し用の車両が届けられました。1台の車両ははるばる佐賀県佐賀市から、10時間かけて“架け橋ドライバー” (車を運搬するボランティア)が車を運んできました。大学で教えているという男性は、何か被災者の役に立ちたかったと言います。
また富山県富山市からも、企業から寄付された中古車両5台が運転ボランティアにより届けられました。JPF助成で購入した車両も含め、駐車場には30台以上の貸出し車両が並びます。
JCSAは、1月15日に七尾市の拠点で支援活動を開始しました。現地雇用のスタッフ7名と本部のある宮城県石巻市からの応援スタッフ数名で運営しています。
この日、現地で指揮を執っていたJCSAの吉澤武彦代表は、ニーズの高さを実感しています。「今回の地震では、これまでに1,000件以上の申し込みを受けています。これは団体全体の去年1年間の申し込み数を上回ります。特に最近は、災害ゴミを運び出すために軽トラックを申し込まれる方が多いです」。
七尾市に拠点を設けたのは、「被災地に入った当初、道路が各地で寸断しており被害の大きかった輪島市や珠洲市など奥能登へ多くの車を運ぶのが困難だったため」でした。被災地での宿泊先や拠点の確保は難しく、移動式の貸出し拠点やスタッフの宿泊として、JPF助成で1月末に購入したキャンピングカーを利用しています。
JPF/JCSAは、被災された方々の生活が少しでも早く再建されるよう、支援活動を続けていきます。
■車の無償貸出しを希望される方は、こちらをご覧ください。
https://www.japan-csa.org/blog/archives/5232
■最終的な支援目標は250台です。車のご寄付については、こちらをご覧ください。
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