ユニクロ、ジャパン・プラットフォームを通じて、 能登半島の地震・豪雨で被災された方々にヒートテックを寄贈
Vネット(Vnet)
JPF加盟NGOのVネットは、JPF「令和6年能登半島地震被災者支援」において、1月18日に浦上公民館に、1月21日には少し離れた諸岡公民館にもお風呂を設置しました。(動画は、JPF広報 2024年1月18日、21日撮影)
Vネットは、地震発生翌日の1月2日から輪島市門前町浦上地区で支援を続けており、避難所に食料や燃料など支援物資を何度も運ぶ中で、行政からの要請を受け、避難所に非常用のお風呂を設置することになりました。お風呂は女湯と男湯の2つ。シートで覆いを張ったテントの中には3、4人ほど入れる浴槽、シャワーが2つついた洗い場、脱衣所もあります。岐阜県高山市を拠点とするVネットは、お風呂に「飛騨高山の湯」と名付けました。
浦上公民館では、設置後の運営は、水の手配、お風呂の準備から掃除まで、すべて避難している住民たちが担当を決めて行っています。トラックの免許を持っている住民が、水タンクを積んだ4トン車で片道30分程度の浄水場まで毎日水を取りに行き、避難所のポリタンクに水を貯めます。門前町は全域で断水しているため、浄水場には給水車が列をなしており、自衛隊の大型給水車も水を取りに来ています。浄水場の貯水槽からポンプで汲み上げホースで給水車に水を入れるのですが、二つあるうちの一つのポンプが故障していて3,000リットルのタンクを満たすのに30分以上かかるような状況です。時には給水待ちで2時間くらいかかり、水を取りに行くだけで一仕事です。
Vネットは、避難所にお風呂と同時に洗濯機も設置したので、この水を洗濯にも利用しています。住民はお風呂と洗濯を1日おきに実施しています。地震発生以来初めてお風呂に入ったという女性は、「涙が出るほどうれしかった」と話していました。
一方、門前町のなかでも壊滅的な被害を受けた道下地区にある諸岡公民館では、4日間かけて準備したお風呂が1月21日夜に開設しました。近くに自衛隊が設置した大きなお風呂がありますが、介助が必要でそちらには行かれないという高齢の女性3人が、一番風呂に入りました。1時間近くもお風呂に入っていた男性は、頭から湯気を出しながら「本当に温まった」と満面の笑顔で話してくれました。また、これまで片道2時間もかけて洗濯に行っていたという女性は、「これで明日からやっと洗濯ができる」と喜んでいました。
Ⅴネットは、諸岡公民館のお風呂も、この先は住民で運営していけるようサポートしていきます。
JPFは、被災した方々が少しでも快適に安心して過ごせる環境で、この先の復興に向かうことができるよう支援を続けていきます。
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