「能登豪雨1ヵ月:現地からの報告」アーカイブ配信中
パルシック
アールサール難民キャンプの積雪の様子1 ©PARCIC(提携団体URDA提供)
アールサール難民キャンプの積雪の様子2 ©PARCIC(提携団体URDA提供)
アールサール難民キャンプの積雪の様子3 ©PARCIC(提携団体URDA提供)
JPF加盟NGO パルシック(PARCIC)は、レバノン北東部のアールサールに滞在するシリア難民を対象とした越冬支援を実施しています。
PARCICが活動するアールサールは、標高1,500メートルに位置し、灼熱の中東というイメージからは想像できませんが、冬は厳しい寒さとなり、雪も降り積もります。レバノン政府は非正規滞在者の取り締まりを強化し、コンクリートで補強されたテントを強制的に撤去し、代わりに設置されたテントは、政府基準に沿った、細い角材の枠組みをビニールシートで覆い、内側に断熱材を張り付け、下に段ボールと絨毯を敷いただけのものとなっています。
アールサールでは、シリア難民の就労も限られているため、日々の食糧のために9割の世帯が借金をし、6割が食事の回数を減らして、何とか生活を続けている状態です。ある少女は、「肉を食べることは夢みたいなもの」と語っています。食事や栄養も十分に摂ることが困難な中で、追い打ちをかけるように、これから厳しい冬がやってきます。
上記のテントで暮らすシリア難民にとって、暖を取るための燃料などの物資は、節約しても1か月あたり1万8,000円はかかります。一方で、シリア難民1人あたりの世帯収入は1か月2,900円ほどしかありません。
このような状況下で、越冬物資の配布による支援は、彼らが少しでも安心な暮らしを送るために、欠かせないものとなります。
どうか多くの皆さまによるご支援をよろしくお願いいたします。
▼PARCICの活動はこちら
https://www.parcic.org/report/syrian-refugees/syrian_refugees_lebanon/15559/
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