「能登豪雨1ヵ月:現地からの報告」アーカイブ配信中
ジャパン・プラットフォーム(JPF)
©Turjoy Chowdhury/Disasters Emergency
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アジール・ムスタファさんは1歳半の男の子で父親はアブドゥル・マジドです。アジールさんには三人の兄弟がいます。彼らはミャンマーのチャウピューから避難してきました。アジールさんは数日前から下痢に苦しんでいますが、適切な治療を受けられていません。
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バングラデシュでは、現在120万人ものミャンマー避難民が支援を必要としています。村を焼かれ住むところを失った人々、辛い体験により心理的なトラウマを抱える子どもや女性たち。難民キャンプにたどりついても、劣悪な衛生環境による感染症拡大など医療支援ニーズも高く、JPFは、バングラデシュ・コックスバザール難民キャンプで、医療支援、生活物資の支給や、衛生環境の改善事業を実施しています。圧倒的な支援不足が現実です。
世界保健機構(World Health Organization (WHO))は、人口過密が深刻な問題となっている難民キャンプで、コレラやジフテリア等の感染症の発症を防ぐため、早急な医療体制の構築が急務であると報告しています。また、下痢による脱水症状は5歳以下の子どもが命を落としてしまう理由として2番目に多いものである一方で、ワクチンや医療設備さえあれば比較的容易に予防や治療ができる病気であると報告しています。今から雨季を迎える現地では、衛生環境の悪化等による更なる危機が不安視されています。
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