NGO能力強化研修プログラム

「Do No Harm原則」についてのワークショップを開催しました

イベントレポート

ジャパン・プラットフォーム(JPF)は、2015年6月26日に「Do No Harm原則」についてのワークショップを開催しました。

「Do No Harm原則」についてのワークショップを開催しました

人道支援関係者の行動や活動が、善意の動機とは裏腹に結果的に現地社会に害を及ぼしてしまったという国際社会の過去の教訓から生まれたこの原則は、これまでの研修参加者の間でも、学びが大きく、その後の事業実施において活用しているテーマとして上位に挙がっています。このように実地的に運用ニーズや実績の高い同テーマについて学べるこの勉強会は緊急人道支援のプロフェッショナル垂涎のことであり、関西の加盟団体からはスカイプ参加希望をいただくほどでした。

当分野について研究を重ね、第一人者であるAAR Japan[難民を助ける会]の福井美穂さんを講師に迎えて行われた本ワークショップは、「Do No Harm原則と概念」「Do No Harmフレームワーク」「Do No Harmフレームワークの使用方法」の理解を目的に、レクチャーと参加者による寸劇やグループワークがふんだんに盛り込まれた内容で展開されました。
奥深い本テーマを今回は約2時間半でカバーするという制約があったにも関わらず、福井さんの淀みない説明とファシリテートスキルによって、初めて本テーマを学ぶという参加者にとっても、「楽しみながら」理解できる勉強会になりました。

「Do No Harm原則」についてのワークショップを開催しました

開催後、参加者からは「事業実施の経験上、感覚的に理解して運用していた(つもりになっていた)Do No Harm原則をロジカルに再確認できた」、「所属団体の過去の実施、または進行中の事業を、フレームワークに沿っているかどうかの点で振り返ることができ、気づきがあった」等、論理的視点を獲得できたという声が寄せられました。